デジタル機器を使った音楽制作のバイブル「とーくばっく~デジタル・スタジオの話~」の第3版がリリースされました。
DTM界隈では知られた存在の、David Shimamoto氏(@gyokimae)が書かれた音楽書であります。第3版の件もtwitterで話題に出ているのでご存知の方も多いかもしれませんね。
クリエイター&エンジニア必読!
— David Shimamoto (@gyokimae) 2019年6月23日
DTMの本 #とーくばっく 改訂3版
本日発売開始です!https://t.co/kDBEysh2Z7
第2版から更に40ページ追加
上から、第1版、第2版、第3版です。ブ厚いのが一目瞭然です。手に持った感触もズッシリきます。
第2版からの変更点は次のとおり。
- 前回の118pより、さらに40p追加
- これまで重点的に解説したマスターのラウドネスに加え、録音時のレベル、ライブ用カラオケ制作時のベストプラクティス、ピークレベルの管理方法など、レベルに関する各種トピックや最新の考え方を網羅
- 市販曲ラウドネス一覧に、第2版以降にリリースされたシングルCD 40枚程度追加
- その他、解説されるメータ類を補強、M/S処理に関する章の応用編ともいえるステレオ論の追加、などなど
個人的には「ピーク・レベルの適正値に関する略史」、「ヘッドルームとコーデックの落とし方」を大変興味深く読ませて頂きました。
普段漠然とモヤっとしている部分を、検証をふまえてエビデンスをしっかり示して頂けるので、判断基準を固めることができるのが専門書の良いところですね。
加えて別冊の「YouTube用音声トラック制作ガイド」がすごく良いです。YouTubeの音声データ最適化ってググっても様々な情報があるものの、決定的なものがないんですよね。YouTubeを利用している方は必携でしょう。
その他、配信サービス別の「ゲイン・リダクション早見表」下敷きも発売中。合わせてチェックしてみてください。痒い所に手が届くモノばかりです。
「とーくばっく」の価格は2,400円(税抜)となっています。 「YouTube用音声トラック制作ガイド」 は200円(税抜)、 「ゲイン・リダクション早見表下敷き」は300円(税抜) です。
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