ピアノの可能性を拡張する「垂直型グランドピアノ」音源、SONG ATHLETICS「Inside-Out Piano」リリースです。
Inside-Out Piano
『Inside-Out Piano』は、ピアニスト/作曲家のSarah Nicollsを象徴する改造グランドピアノ「Inside-Out Piano」をフル活用した様々な演奏を再現するエクスペリメンタル・ピアノ音源です。
本製品は、ヴィンテージ・グランドピアノ「Érard」の胴部をさながらアップライトピアノのように立ち上げる改造を施した「Inside-Out Piano」の実機を、発明者のSarah Nicolls本人のホームスタジオでサンプリングして制作されました。
「鍵盤を指で叩き、その動きを伝えるハンマーで弦を叩く」というオーソドックスなピアノサウンドと、ピアノの「中身」を惜しみなく活用した特殊奏法によるサウンドが5つのカテゴリーに分けて収録されています。
ヴィンテージ・ピアノらしいウォームなサウンドと、特殊奏法による感覚を鋭く刺激するサウンドをミックスして新たな「ピアノ・サウンド」と出会う内省的なプロセスは本製品ならでは。グランドピアノを三次元的に立ち上げ、ピアノという楽器そのものが持つ可能性を様々な次元に拡張する、稀有なソフト音源です。
- インストゥルメント:通常演奏による「ピアノ」と、特殊奏法による「ストリングス」サンプルを収録した5種類の「キーボード」をミックス
- マイクポジション:Ribbon、Room、Close、Wide、Rear
- エフェクト:Delay、Tape、Reverbs、Aftertouch
- マイク、エフェクト、キーボードのミックスレベルのランダマイズ
Sarah Nicollsについて

Sarah Nicolls(サラ・ニコルズ)は、「Inside-Out Piano」の発明者で、ピアノという楽器の可能性を広げることに心血を注いできたピアニスト/作曲家です。クラシック音楽から現代音楽までカバーし、2000年にBritish Contemporary Piano Competitionを勝ち抜いた経歴もあります。
現代音楽におけるピアノの楽譜には、時にピアノの弦やハンマーといった「中身」を直接演奏するような指示が書かれています。彼女はこれらを探求するうちに、グランドピアノの胴部へ身を投げ出す代わりに、ピアノ自体を改造することで、奏者が「中身」により簡単にアクセスできるようにすることを考えました。そして、胴部を「ひっくり返して」露出させたピアノである「Inside-Out Piano」を発明しました。
この発明をインスピレーションの源泉のひとつとし、英Guardian紙の2020年秋季トップピックにも選ばれた『12 years』の制作や、PRSF New Music BiennialおよびMatthew Herbertによる『20 Pianos』のソリストなど、数多くの現代音楽プロジェクトに関わり、2023年にはInnovative UKのWomen in Innovationのひとりに選ばれました。
彼女は現在、軽量でアコースティックな垂直型グランドピアノの制作を目指しています。
Kontakt Player(無料)に対応しています。
通常18,000円のところ、14,300円となっています。



















