サウンドの真実を解き明かす音響心理学に基づいたダイナミックEQ、 Three-Body Technology「UNMASK」リリースです。
UNMASK
『UNMASK』は、音響心理学に基づいたダイナミックEQです。入力信号を常に分析し、リアルタイムに補正を加えることで、ディティールを明確にし、トーンバランスと透明感を向上させます。
「スペクトル(周波数)」「トーン(エンベロープ)」「時間(トランジェント)」という3つの知覚的次元で動作し、それぞれを司る専用モジュール(SPEC、TILT、TIME)を1つのノブ:「Depth」コントロールで制御します。「Depth」の値を大きくしていくと、サウンドがより広がりを感じさせるものになります。
特徴
SPEC:埋もれた音を引き上げ、大きすぎる音を抑え込む、周波数領域のアンマスク
あらゆる信号には、私たちが実際に耳にしている以上のスペクトル情報が含まれていますが、その多くは隣接する強い周波数によってマスキングされています。
SPECモジュールは、マスキングされた「埋もれている音」をダイナミックにブーストしつつ、「出すぎているピーク」を抑え込む処理を、連続的かつダイナミックに行います。。その結果、よりクリアで、輪郭がはっきりし、ディティール豊かなサウンドが得られ、入力された音以上の表現が引き出されます。
処理の解像度を調整するSmoothパラメータを持ち、高めに設定するとアコースティック楽器に適した自然な補正になり、低めに設定するとシンセサイザー等のより微細なマスキング問題に対処できます。
TILT:耳が求めるスペクトルを形作るスペクトル・エンベロープ・シェイピング
人間の聴覚は、ピンクノイズやブラウンノイズのような、なだらかに傾斜したスペクトル・エンベロープを好みます。全体の周波数バランスがこれから外れると、耳に疲れる音に聞こえてしまいます。
TILTモジュールは、スペクトル・エンベロープをリアルタイムで分析し、指定した勾配(-3、-4.5、または-6 dB/oct)へと全体のトーンバランスが自然に近づくよう誘導します。広範囲なEQカーブとと格闘することなく、バランスの取れた音色の基盤が得られます。
生録音の素材は-9 ~ -6 dB/octの自然な傾斜を持つことが多いため、自然な音を保ちたい場合は「-6 dB/oct」付近が適しています。
また、TILTが分析する帯域を制限し、アルゴリズムが不要な周波数の影響を受けることを防ぐDetection Frequency Range機能を備えています。
TIME:トランジェントの背後に隠された音を明らかにする、時間領域のアンマスク
ドラムのヒットやギターのピックによるアタック、子音など、強いトランジェント(音の立ち上がり)は、その直後にある小さな音を時間的マスキングによって聴こえにくくしてしまいます。
TIMEモジュールは、トランジェントの背後に隠された音(スネアのテールやピッッキングの後ろに続くサステイン、リバーブの余韻など)を全帯域にわたって検出 / 復元することで、EQやコンプレッサーでは到達できない深みとディテールを明らかにします。
処理の反応速度を調整するSpeedパラメータを備え、ドラムなど動きの速い素材(Fast)から、マスタリングや持続音など滑らかな処理(Slow)まで対応します。
EXT Glue:トラック同士を自然に融合させる、音響心理学的な融合
従来のサイドチェィン処理(ダッキングやコンプレッション)とは異なり、外部サイドチェイン信号とカレント・トラック間の相互マスキング関係を分析し、音響心理学的な衝突を解決します。
例えば、ボーカルトラックにUNMASKをインサートし、インストをEXT Glueの入力にルーティング(外部サイドチェインとしてルーティング)すると、「Depth」を上げるにつれて、ボーカルは単にインストの上に載るだけでなく、ボーカルとインストがより自然に溶け込むように調整されます。それはボーカルの個性を失うのではなく、「分離している」ように聞こえていたマスキングの矛盾が解消され、よりまとまりのあるミックスが得られます。
簡単な操作性
3つの「Depth」ノブ(SPEC、TILT、TIME各モジュールに1つずつ)を回すだけでサウンドを改善できます。各モジュールはそれぞれ実用的なデフォルト値からスタートするため、多くのセッションではこの3つのノブを調整するだけで対応出来るでしょう。
高精度なコントロール
◾️Gain Range
UNMASKがブーストおよびカットできる最大量(上限・下限)を独立して設定し、過度な処理を防ぐ、あるいはより積極的な処理を行えます。これはモジュールごと、またはグローバルに設定可能です。
◾️Processing Frequency Range
UNMASKが処理を適用する帯域を限定します。分析範囲とは設定が独立しているため、信号全体を分析しながら指定した範囲のみを処理することが可能です。
◾️Priority Curve
帯域ごとにUNMASKの処理強度を調整します。例えば、ボーカルの明瞭度に関わる中音域では処理を強め、重みをそのまま残したい低域では処理を弱めるといった調整が可能です。

◾️Monitor Modes
各モジュールのブースト、カット、またはそれらの差分(デルタ)をソロで聴き、UNMASKが具体的にどのような処理を行っているかを確認できます。正確なモニタリングにより、的確な判断が可能になります。
Master Controls
Scale、Smooth、Attack、Release、Gain Range、Processing Frequency Range、Priority Curveなどの設定を、グローバルレベルで全モジュールに適用できます。多くのセッションでは、マスターコントロールの操作だけで十分な調整が可能でしょう。ビューセレクター(MASTER / SPEC / TILT / TIME)を使用することで、グローバルビューと各モジュールごとのビューを切り替えて独立した調整が可能です。
ゼロレイテンシー・モード
デフォルトでは、UNMASKはリニアフェーズフィルターを使用します。これは透明性が高く、位相精度に優れ、ミキシングに最適です。レイテンシーが懸念されるライブパフォーマンスやトラッキング時には、遅延のないミニマムフェイズ・フィルターを使用する「ゼロレイテンシー・モード」に切り替えが可能です。
柔軟なルーティング
LR / MS / Midのみ / Sideのみ / M2S(MidでSideをトリガー) / S2M(SideでMidをトリガー)といったチャンネルモードをサポート。ステレオチャンネルの処理の独立性を調整するLinkコントロールや、エフェクト信号とオリジナル信号を任意の比率でブレンドでき、追加のバスルーティングなしで並列処理を可能にするDry Mixノブも搭載しています。
その他の特徴
- グローバル・デルタ・スケール
- グローバル・タイム・アジャストメント
- グローバル・ミックス・コントロール
- リアルタイム・スペクトラム・アナライザー
- サイドチェィン・モニタリング
- 外部サイドチェィン対応
- オーバー・サンプリング
- アンドゥ/リドゥ
- A/B切り替え
- ユーザー定義のデフォルト設定
- カスタマイズ可能な動作設定
- テーマおよびスキンのサポート
- CPU最適化
- GPUによるグラフィックス処理の高速化
- Appleシリコンのネイティブサポート
- Retina / 高DPI対応、など
通常22,000円のところ、10,000円となっています。
























