SKYE Dynamicsはコンプレッサー、エキスパンダー、リミッター機能を有するダイナミクスプロセッサーで、他のSignum Audio製品と同じく、『低歪み』かつ『クリーンな音質』で、自然な処理が可能となっています。
SKYE Dynamics
音・性能・特徴・使い方
UIはデジタルコンプによくあるデザインになっていて見慣れた感じがあり、操作性に戸惑うことは少ないかと思います。
コンプレッサー、エキスパンダー、リミッターのスレッショルドやレシオ設定が一つの画面に収まっているので、直感的に操作できます。
詳細なパラメータは画面下部に分かりやすくまとめられています。
一度でもデジタルコンプを触ったことがあれば、すぐにほとんどの操作を理解できるようなデザインです。
音質は他のSignum Audio製品と同じ方向性で、透明性が重視されています。
「アダプティブ オートリリース」を搭載しており、設定した可変範囲でリリースタイムがオート動作するので、「コンプ臭さ」を感じさせない自然な処理が可能となっています。
反面、極端な設定では良い結果を得にくいので、基本は軽めの設定で使っていくことになりそうです。
実際使ってみた感触として、コンプとエキスパンダーのサウンドが素晴らしく、各トラックの細かいダイナミクス調整に適してるように思いました。
対してリミッターのサウンドは、リダクションを大きく掛けた時のサウンド変化が結構あるので、軽く整えるレベラー用途が合っているように思いました。
解説動画ではゲートリバーブ的な使い方も紹介しています。
リバーブをダッキングする用途では、元の質感を崩さずにディケイを調整したいところですが、SKYE Dynamics だと上手く自然に処理できています。
改善してほしいポイント
Gainのパラメータがバイパスしても有効なままなので、使いづらさがあります。
レシオを上げた際のサウンド変化をよりナチュラルにするために、ソフトニー設定もほしいところです。
CPU負荷
CPU負荷は少し重ためです。1個挿したときに負荷3%程度、10個挿したときに負荷20%ほどでした。(レイテンシー 1320サンプル)
- OS : macOS Monterey 12.1
- CPU : 3.6 GHz 8コアIntel Core i9
- メモリ : 40 GB 2667 MHz DDR4
- DAW : Cubase Pro 10.5
- バッファサイズ : 512samples
- サンプリングレート : 48kHz
- ビット解像度 : 32bit float
- オーディオIF : Antelope Discrete 8 SC
まとめ
コンプとエキスパンダーを一緒に使えるのはチャンネルストリップのような感覚ですが、デジタルコンプだと意外と少ないので透明性がほしい場面では活躍すると思います。
素材を選ばないところも使い勝手が良いいですね。
コンプで積極的に潰した時の音質変化も、使い方次第で面白い結果になると思います。
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