楽譜作成ソフト、Steinberg Dorico 5レビュー

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Cubaseとの親和性のとれた楽譜作成ソフトが「Dorico」です。

フル機能が使用可能な「Dorico Pro」、基本機能を使用可能な廉価版 「Dorico Elements」、無償版「Dorico SE」の3つのエディションが 用意されています。

今回のバーションアップで5に進化したDorico 5は、プレイバック (音)の強化が特に強い印象で、音楽フォントの追加やMusicXML・ MIDIファイルのインポート機能の向上により、 他ソフトから乗り換えがし易くなっています。

再生機能を軸に各機能が ブラッシュアップされている印象で、仮想舞台画面にて演奏者を配置し パン・リバーブを自動設定できる「ステージ機能」 ミキサーにプリセットチャンネルを調整し、空間の音響を設定できる 「スペース機能」といった実用性が高い新らしい機能が搭載されています。

プレイバックサウンドの作り込みも可能なので、上級者はもちろん譜面 作成が苦手な方でもDAWを操作するような感覚に近い形で精度の高い 譜面データの作成をサポートしてくれます。

Dorico 5

音・性能・特徴・使い方など

各パラメーターを操作して機能特性と特徴・使用感を解説しておりま す。

【動画内容】

  • Steinberg「Dorico 5ついて」特徴やポイントをピックアップ (00:11 ~)
  • 印象・オススメポイントについて (02:21~)
  • 各機能について (03:36~)
  • 「MusicXML」「インストゥルメンツエディター」「ステージ・スペ ース」について (06:00~)
  • DEMOソングを使用した作業例 (07:56~)
    簡単なデモトラックを作って各機能を操作してみました。(ドラムに Groove Agent SE、その他にHALion 7を使用しています)

一押しポイント!

  • 記譜モードに搭載された「ステージ」と「スペース」 プレイバック音源の作り込みが可能になっていると共に、「ステージ」 と「スペース」を活用することで クオリティの高いプレイバックサウンドで楽曲全体の雰囲気を把握・確 認できるのはとても嬉しいです。
  • 浄書モード(Dorico Pro) 図やイラストの挿入が簡単に行なえ、他のDTPソフトを使用しなくても Dorico上で音楽教材等の作成が可能な点です。 ちょっとした位置の調整から、スコア全体の見やすさ・テンプレートを 駆使したマスター譜面の配置書き出しがとてもスムーズです。
  • チュートリアルが充実 チュートリアルがとてもわかりやすく、動画でも確認できるのもオスス メポイントです!
  • 動画内「ステージ・スペース」にて楽曲を提供いただいた作家の文 愛実さんにも使用感をオススメポイントを伺いました。

Doricoに出会ってまだ日は浅いですが、段々と手に馴染んでいくと共に譜面作成には欠かせないとっても強力なツールだなと日に日に実感しております。 特にDAWソフトのCubaseのような、EQやインサートエフェクト、再生モードが搭載されているのがSteinberg Doricoならではの機能でとても便利です。 また、作成できるパート数が無制限に拡大されたのも素晴らしいですね。新機能の「スクラブ再生」機能はハーモニーの確認やフレーズのチェック、特定箇所の作業にとても便利です。

そして「ライブ編集」でキーエディターに加えて、五線譜上でもマウス を使って音符の編集やコピーができるようになったことにより、 さらに素早く簡単に楽譜を操ることが可能になったところも推しポイン トです。 また、時間に追われている時も自動調整機能の性能が素晴らしく、パッと入力しただけで比較的キレイに音符が配置されるのもお助けポイントですね。

Dawソフトで打ち込んだMIDIデータを、Doricoのピアノロール上でも音価や、演奏などをさらに細かに編集もできるという点においても、楽譜ソフトにDAWのMIDI機能が合体した感じでさらに、他譜面作成ソ フトにはない強力な武器がこのDoricoには備わっていると感じています。

改善してほしいポイント

製品全体としては何もストレスなく、非常によく考えられた設計になっ ている印象です。ショートカット(ポップオーバー)も、手に馴染んでしまえば早いです が、慣れるまでは時間がかかりそうです。

CPU負荷

  • 5~10%程度
  • OS:macOS Monterey Apple M1 Max
  • メモリ:32 GB
  • バッファーサイズ:256samples
  • サンプリングレー ト:48kHz.

まとめ

圧倒的に見やすくてシンプルなインターフェイスが魅力的なDorico。

プレイバック強化(バンドユーザーにオススメ!)の「MIDIトリガーリージ ョン」や、オーケストラ向けの「ステージテンプレート」といった さまざまな音楽スタイルにもフィットするように構成された優れた機能が満載です。

僕は普段J-popを中心に歌ものを制作することが多いのですが、その場合一 番利用するのでマスター譜(コード進行と歌パートのメロディー)なのですが、 Doricoを数日さわっていくうちに、ワンコーラスであればものの数分でとても見やすくまとまったリードシートを書き出すことができました。

無償版「Dorico SE」も強化されていますので、「譜面作成は苦手だなぁ」という方にも気軽に触っていただける印象です。

プレイバックサウンドの作り込みができるのは非常にありがたく、細かなニ ュアンスを確かめながら譜面に落とし込んでいけるのも魅力です。

専門用語やショートカット(ポップオーバー)を覚えるまでは少し大変 かもしれませんが、慣れてしまえばなんのそのといった具合に強力な多 機能で譜面作成をサポートしてくれます。

Dorico 5の詳細(Steinberg公式サイト)

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