Randomachineは、さまざまなオーディオサンプルを迅速に作成して、単調なサウンド(LOOPや変化の乏しい素材)を破壊するためのエフェクトプラグインです。
破壊するといっても決して乱暴で雑なものではなく、音楽的でユニークな変化を軸としながら予想外で奇抜なサウンドの変化を与えてくれます。
ピッチ・フォルマント・パン・アンビエンス・タイミング・ディストー ションの各6つの内部エフェクトが個別にランダム再生され、3つのトリガーモードを使用して操作することが可能です。
Randomachine
音・性能・特徴・使い方など
各パラメーターを操作してサウンドと機能特性を解説しております。
- 製品・機能について (00:12~)
各6つの内部エフェクトは以下の内容になります。
・Pitch : 処理されたオーディオのピッチをランダムに変更。
・Formant(shift): 処理されたオーディオのフォルマントをランダムに変更。
・Pan(orama) : 処理された音声のパノラマ (L/R 位置) をランダムに変更。
・Ambience : 処理されたオーディオのアンビエンス (リバーブの時間と空間) をランダムに変更。
・iming : 処理されたオーディオのタイミングをランダムに変更。
・Distort (tion) : 処理されたオーディオの歪み(サチュレーション)をラン ダムに変更。 - サウンドチェック (02:43~)
トリガーのモードを使い分けながら、サウンドの変化をチェックしてい ます。 - プリセットチェック (09:23~)
プリセットからいくつかセレクトしてサウンドチェックをしています。 - DEMO SONG (12:15~)
簡単なデモトラックを作ってみました。 バイパス(エフェクト無し) セクション→Randomachineをかけたテイクの流れで収録していま す。 アンサンブルのなかでどのようにサウンドが変化し響くかをご覧ください。
一押しポイント!
「Distort (tion) 」が非常にオススメです。ほどよい歪み加減が音楽的 にとても心地よく再生される印象です。
ランダマイズされていることで、歪みの質感に加えてタイミングも面白く変化してくれるのでスパイスとして非常に魅力的だと感じました。
改善してほしいポイント
「TIME」パラメーターにグリッチ要素が加わるとさらに幅広く面白く使い所も増えて嬉しいなと思いました。
CPU負荷
- 5~10%程度
- OS:macOS Monterey Apple M1
- メモリ:32 GB
- DAW:Logic pro X バッファーサイズ:256samples
- サンプリングレー ト:48kHz.
- AIF:RME FIREFACE UFX
まとめ
非常にシンプルでわかりやすい設計で負荷も軽いので積極的に活用できる印象でした。
サウンドメイクのスパイス的な一員としてとても魅力的な製品だと感じますし、一押しポイントでもご紹介した歪みの質感は特にオススメでループ素材やパーカッシブな素材に対してとても効果的だと思います。
パンも使い勝手が良くパーカッションパートやアルぺジエーターどの刻みパートにとてもハマると思います。
フォルマント・ピッチ・タイムは 例えば効果音やエフェクティブなパートに活用することでサウンドバリエーションをぐっと広げられそうです。
ちょっとした変化もアグレッシブで大幅な変化も得ることができるのでループ系トラックメーカーの方にもオススメです。