有機的で人間らしいアルペジオで楽曲に命を吹き込む、Pitch Innovations Eternal Arpsレビュー

リアルなアルペジオを実現する次世代楽器と題し、実際の演奏からヒントを得て制作されたEternal Arpsは、MIDI入力を表現力豊かな音楽パターンに変換する画期的なアルペジエーターです。

従来のアルペジエーターとの一番の違いは「人間味」が加えられる事です。

自然かつユニークなパターンを生成、ダイナミックで音楽的な動きを生み出すことができます。

主な特徴として「人間のようなアルペジエーション」「本物らしさを再現した生き生きとしたアルペジオ」「専門的に作成されたプリセット・ライブラリ」「マリンバ、サントゥールなど、精巧にサンプリングされた12種の本格的で実用的なサウンドを搭載」といった内容で、ランダマイズで無限にアイディアを生成できる事や制作中の楽曲に新しいアイディアと可能性を提案してくれる製品です。

Eternal Arpsの詳細はこちら

Eternal Arps

音・性能・特徴・使い方など

各パラメーターを操作してサウンドと機能特性を解説しております。

【動画内容】

▶製品について (00:14~)

ARP ENGINE / 「TRIGGER」「SEQUENCE」「LIVE」モードの解説

  • サウンドチェック
  • プリセットチェック
  • キースイッチ・ランダマイズ

▶「SEQUENCE MODE」について (04:20~)

  • 4スロットにパターンをセッティングして実演
  • PLAY MODEを切り替えてのテストプレイ
  • Recording MIDI・Drag & Drop MIDI

▶「SOUND STAGE」について (6:04~)

  • INST ENGINE / ARP ENGINE の音色セレクトとテストプレイ
  • MY PLUGINを使用したサウンドテスト

▶オススメポイント (6:54~)

  • 後述のオススメポイント2点についてテストプレイと解説

▶DEMO SONG (8:58~)

  • 3タイプのDEMO SONGを作ってみました。
  • Type 1・ハープとサントゥールの組み合わせでトリガーモードでプレイ
  • Type 2・ハープとパンフルートの組み合わせでトリガーモードでキースイッチも組み合わせたバージョン
  • Type 3・ピチカートチェロのARPパートと、外部プラグインを使用したパターン(後半はドラムとベースも加えたアンサンブルの中で再生)

一押しポイント!

  • 画面右上の六角形マーク(SETTINGページ)内にある「モジュレーションホイールアサイン」でNOTE COUNTモードに設定し、リアルタイムでノート数を増減させることで有機的でユニークなパターンを生み出すことができるのでオススメです。
  • ジェネレーターとしてとても優秀なので、ランダマイズを積極的に活用して気に入ったパターンを即座にMIDI REC→Drag & DROP MIDIでデータ素材として抽出(ストック)するのもオススメです。

改善してほしいポイント

内蔵のリバーブとても綺麗な響きだった事もあり、ディレイも備わっていたら嬉しいなと思いました。アップデートに期待です。

CPU負荷

  • 5~10%程度
  • OS:macOS Monterey Apple M1 Max メモリ:32 GB
  • DAW:Logic pro X
  • バッファーサイズ:256samples
  • サンプリングレート:48kHz.
  • AIF:RME FIREFACE UFX

まとめ

本製品のみでサウンドとアルペジオパターンの生成が完結できるのがとても魅力的で、さらにランダマイズ機能、豊富なパターンプリセットも備わっているので、ジャンルを問わず、楽曲に有機的で人間らしいアイディアを加えるのにとても重宝するプラグインだと思います。

ジェネレーターとしてとても優秀なので、積極的にランダマイズも活用して独自のスケールを見つけ出したりしながらゲーム感覚で音楽的なアルペジオパターンをGETできます。

モチーフ作りにも最適で、シーケンスモードと組み合わせることで無限のアイディアを生み出す事も可能です。

備わっている音色も実用的で音源そのものとしての魅力も高いのが嬉しいポイントです。

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