UnitedPlugins Retronautは、80年代サウンドが持つ特有の歪み感・温かみ・懐かしさを得ることができる、LoFiエフェクトを搭載したマルチボイス・ビブラート&コーラス FXプラグインです。
“ローファイなノスタルジーマシン”と称され、テープカセット、ビンテージコーラスなどの要素を再現することが可能で、レトロなアナログ感を瞬時に得ることができます。
それらのローファイ感満載な雰囲気を出すことを目的に開発され、ノスタルジックなニュアンスを出す手段としても、現代のサウンドメイクにも上手く取り入れ活用できるように 各パラメーター・プリセットも用意されたプラグインです。
Retronaut
【動画内容】
- サウンドチェック (00:13~)
- エレピを使用した例 (00:14~)
- ドラムキットを使用した例(01:08~)
- シンセブラスを使用した例(01:56~)
- 製品・各機能について (02:48~)
・Modulationセクション MOD / LFO / VCF / MX を操作し、最大4つのボイスをレイヤーすることでサウンドに深みと豊かさを加えることが可能。 - DEGRADEセクションについて(03:50~)
・FLUTTER ‒ テープのフラッターをシミュレート
・DUST ‒ モジュレーションシェイプにノイズを追加
・WARP ‒ ピッチドリフトとわずかなトレモロをハーフレートでグローバルにすべてのボイスに追加
・FAIL ‒ ピッチとレベルの低下のランダムなグリッチを追加
・DIRT ‒ テープ スタイルのサチュレーション量を制御
・FEED ‒ クロスフィードバック量を制御
・MONO ‒ 信号をモノラルに切り替え - DIVERGEセクションについて(04:58~)
・SPREAD ‒ 左右のチャンネルで LFO の位相をオフセット
・LAG ‒ 各ボイスに時間遅延を与える
・PHASE ‒ 各ボイスの LFOフェーズをオフセットV2
・CALE ‒ ボイス2のモジュレーション レートをメインのモジュ レーション レートからオフセット
・V3 SCALE ‒ ボイス3のモジュレーションレートをメインのモジュレーションレートからオフセット
・V4 SCALE ‒ ボイス4のモジュレーションレートをメインのモジュレーションレートからオフセット
・RESYNC ‒ LFOフェーズをリセットします。音が暴れたり制御できなくなったらこのボタンを! - DIVERGEを活用したサウンドメイク / エレピの単音を稲妻のようなSEに (05:15~)
- DEMO SONG (08:50~)
簡単なデモトラックを作って、全パート「Retronaut」を使用してアンサンブル全体でどのような鳴り方をするのかチェックしてみました。前半はオールバイパス、後半は全トラックに「Retronaut」をインサートしています。
一押しポイント!
DEGRADEセクションのみを使用して、シンプルにテープサチュレーシ ョンを付加させてるのもオススメです。 特にベースやドラムにかけると太く温かみのあるサウンドを得ることができます。さらにノイズ成分とテープの揺らぎ歪みのような質感もプラ スできるので まさにノスタルジックで懐かし雰囲気を瞬時に得ることができます。
改善してほしいポイント
パラメーターダブルクリックで数値を入力できるようになったら嬉しいと感じました。
CPU負荷
- 10~15%程度
- OS:macOS Monterey Apple M1 Max メモリ:32 GB
- DAW:Logic pro X バッファーサイズ:256samples サンプリングレー ト:48kHz.
- AIF:RME FIREFACE UFX
まとめ
立ち上げてデフォルトの状態でエレピを弾いてみた瞬間に心地よいコー ラスと歪み感・テープ感ローファイ感が得られ 「Retronaut」が素晴らしいプラグインだと確証したほどに、設計そのものがシンプルでありながら非常に的確で精巧だと感じました。
ローファイ系・コーラス系プラグインは数あれど、Retronautならではの質感がしっかりと感じられるので、サウンドスパイスの一手として持っていても損はないと思います。
ジャンルを問わず活用できる印象で、とくに80年代感を演出するのに は(エレピやアナログシンセ等)ドンピシャでハマると思います。
一押しポイントでも書いた通りビート周りでも大活用できるので、HIPHOPやTRAP系のトラックメイクにも非常に使い勝手のよい製品だと思います。