新時代の歌声変換プラグイン、YAMAHA『VOCALO CHANGER PLUGIN』 レビュー

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VOCALOIDを開発したヤマハ株式会社より、 2003年以降進化を続けるVOCALOID:AIの技術を活用し、生まれたまったく新しい歌声変換プラグイン 『VOCALO ウタゴエ to VOCALOID』 のご紹介です。

VOCALO CHANGER PLUGIN

製品概要

『VOCALO CHANGER PLUGIN』は、歌い方・特徴・癖をAIする技術で 『ウタゴエ』 を異なる歌声に再構築するプラグインです。

従来のVOCALOIDには音符と歌詞を打ち込むプロセスがありましたが、 『VOCALO CHANGER PLUGIN』 は、オーディオトラックに直接インサートするだけでVOCALOIDできるようになりました。

基本操作

初期同梱された日英男女 (AKITO / ALLEN / HARUKA / SARAH)の 4 つの Voicebank を、 5 つのパラメーターで調整します。

  • Pitch Shift 半音は1.0、 オクターブは12.0で変更できる仕様。男声→女声は12.0、 女声→男声は-12.0にすると自然です。 また、 0.1単位で調整し複数のトラッ クを重ねることでサウンドに厚みを持たせる使い方も効果的です。
  • Expression 歌い方の抑揚を調整。 DAWのオートメーションコントロールにも対応していて、 細かいニュアンスの表現も可能です。
  • Input Gain / Output Gain ウタゴエの入力音量と Voicebank の出力音量を調整。 右のIn/Outメーターを参考に、 出力される音声に不備があれば設定します。
  • Dry/Wet Voicebank の混ざり具合を調整。ダブリング効果を持たせたり、アイディア次第で使い方は無限大です。

一押しポイント

製品概要から一番の強みは、Pitch Shiftを用いて異性の歌声を生成できる点だろうと考えていました が、 実際に使用してみるとインスピレーションの促進と楽曲制作の振れ幅を増大させることに気付かされます。

また、 Expressionをうまく活用すれば楽曲のニュアンスを直感的に伝えることができるため、 作家と歌い手のイメージの相違を減少させるツールとしても期待できそうです。

料金プラン

2023年12月現在、通常版:22,000円(税込) となっており、 VOCALOID製品をお持ちの方はクロスグレード版:11,000円(税込)をご購入いたけます。

また、 VOCALO CHANGER対応のボイスバンクを追加購入することで歌声のバリエーションを増やすことができます。

Windows(64-bit/10 22H2及び11 22H2以降)、 Mac(OS12Monterey以降)に対応、 VST3若しくはAU 使用の DAWで動作します。 必要メモリー数は8GB以上と導入にはかなりハードルが低い印象ですが、 実際に使用してみると、CPU負荷の軽さやレイテンシーの速度に驚かされると思います!

動作環境

  • OS:macOS Ventura 13.6.1
  • CPU :2.3 GHz デュアルコア Intel Core i5
  • メモリ:16 GB 2133 MHz DDR4
  • DAW:Logic pro X
  • バッファーサイズ:128samples
  • サンプリングレート:44.1kHz
  • ビット解像度:24bit
  • オーディオインターフェイス:RME Babyface pro
  • DEMO 音源 REC マイク:AKG C214

今後期待したいこと

VOCALO CHANGERで再構築されるトラックの完成度は、インサートするユーザー自身がご用意され た音源に依存します。

音質、ノイズ、ピッチやタイミング等の補正は楽曲制作と異なる技術ですので、これらの点もうまく カバーできるような抽出が実現したら更に多くのユーザーに喜ばれると思いました!

まとめ

ユーザーの立ち位置によって汎用性を高め、 目的に対するアプローチの構築をうまく駆使してご活用 いただきたい製品だと感じます!

まったく新しい歌声変換プラグイン 『VOCALO CHANGER PLUGIN』 で、 あなたの楽曲にも更なる彩りを添えてみてくださいね。

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