大編成で本格的なオーケストラを再現する、SPITFIRE SYMPHONY ORCHESTRAレビュー

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SPITFIRE SYMPHONY ORCHESTRAは、大編成で本格的なオーケストラを再現するソフト音源です。

従来のSPITFIRE SYMPHONIC STRINGS、SPITFIRE SYMPHONIC BRASS、SPITFIRE SYMPHONIC WOODWINDS、SPITFIRE PERCUSSIONをリニューアルした形で、それらはレガシーとして継承しつつ、新たにレガートパッチ・キースイッチを使わずにアーティキュレーションを切り替えて演奏に没頭できる、Perfomance Legatoも追加されています。

加えて、即興的にスコアリングを行うために、曲想に合わせて用意された”Curated Ensemble”パッチも多数収録され、よりスムーズでレスポンスの良い設計が施されています。

約345GBの容量でAIRリンドハースト・ホールで収録された定評あるサウンドを継承。豊富なアーティキュレーション・複数のマイクセットのバランス調整・UACC(Universal Articulation Controller Channel)も継続採用。

さらに、Spitfire HarpとOrchestral Grand Pianoも収録されている、大容量で本格的なサウンドが収録されたオーケストラ音源の決定版となっています。

SPITFIRE SYMPHONY ORCHESTRA

  • 製品・収録内容について (00:19~)
    ・収録パッチの紹介・ピックアップ
    ・サウンドチェック「Individual techniques」「Curated Ensemble」
  • 一押しポイント (07:33~)
    ・「Ostinatum」「Perfomance Legato」
  • DEMO SONG (08:54~)
    ・D︎EMOSONGについて・・・簡単なデモトラックを作ってアンサンブル全体でどのような鳴り方をするのかチェックしてみました。使用パートは全て「SPITFIRE SYMPHONY ORCHESTRA」です。

一押しポイント!

Perfomance Legatoがとにかくオススメです。 反応スピードと音の立ち上がり方、つながり方がとても綺麗で、かつパフォーマンスに特化された設計なので 即スケッチしたい時や、キーボードでリアルタイム入力する際にもストレスなく反応しサウンドしてくれるのは本当に喜ばしいポイントです。

改善してほしいポイント

「Individual techniques」の種類が豊富なゆえに、パッチ表示が膨大で見にくい・目的のパッチを見つけずらいのので今後のアップデートに期待ですね。

CPU負荷

  • 10~15%程度
  • OS:macOS Monterey Apple M1 Max メモリ:32 GB
  • DAW:Logic pro X バッファーサイズ:256samples サンプリングレー ト:48kHz.
  • AIF:RME FIREFACE UFX

まとめ

収録されている各サウンドがどれも本格的で非常に優れた内容になっているので、フルオーケストラはもちろん幅広いジャンルにも取り入れる ことができるクオリティだと感じました。

即座にスケッチしたいときには「Curated Ensemble」を使って、サクサクと作業に取り掛かれたり、視認性も良く直感的に操作できる点も好印象です。

単独の各パッチ・アーティキュレーションを読み込んで、UACCも活用しつつサウンドさせても負荷もそこまで大きくないので、お気に入りのプリセットを組んでおくのも良いかもしれません。

ある程度各楽器の奏法を知っている方が、よりこの製品の魅力を引き出せると思いますが、深く精通していなくてもサウンドを聴きながら一 画面内で音作り、セレクトができるので上級者〜初心者の方でも扱いや すい製品だと感じました。

本格的なオーケストラサウンドを生み出したい時のファーストチョイスにピッタリだと思います。

SPITFIRE SYMPHONY ORCHESTRAの詳細はこちら

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