Steinbergのオーディオインターフェイス「IXO シリーズ」「UR-C シリーズ」が生産完了し、YAMAHAから「UR-MK3 シリーズ」「URX-C シリーズ」新モデルとしてリリース!

中身は全く同じ!!(重要)

オーディオインターフェイスの定番機である、Steinbergブランドの「IXO シリーズ」「UR-C シリーズ」がYAMAHAブランドにリニューアルされました。

結論、リニューアルと言っても性能的な仕様はこれまでと変更がないので、購入を検討していた方、既存ユーザーで次もURシリーズを購入したいという方にとっては一安心。

外観のカラーリングやロゴ以外は変更ないのですが、一部後継機が無いものや、搭載されているアプリケーション「dspMixFx」にアップデートがありましたので、そのあたりをご紹介していきたいと思います。

ちなみに、SteinbergはYAMAHAの子会社です。

ラインナップの変更

ますはラインナップの変更から見ていきましょう。
これまでは、バンドル製品も含め10種類のラインナップでしたが、今回の刷新で6種類に絞られました。
今回、YAMAHAから新たにリリースされた機種は次の通りです。
  • UR12MK3 B
  • UR12MK3 W
  • UR22MK3 B
  • UR22MK3 W
  • URX22C
  • URX44C
カラーバリエーションを除くと、実質4機種ですね。

UR-MK3シリーズ

UR12MK3

UR22MK3

 

URX-Cシリーズ

URX22C

URX44C

製品名がURに統一されて、YAMAHAのオーディオインターフェイスと言えば「UR」となるので、より分かりやすくなりました。
新旧モデル対応表は次のとおり。
旧モデル(スタインバーグブランド)新モデル(ヤマハブランド)
IXO12 BUR12MK3 B
IXO12 WUR12MK3 W
IXO Podcast Pack×(後継モデルなし)
IXO22 BUR22MK3 B
IXO22 WUR22MK3 W
IXO Recording Pack×(後継モデルなし)
UR22CURX22C
UR22C Recording Pack×(後継モデルなし)
UR44CURX44C
UR816C×(後継モデルなし)
残念ながら、URシリーズのフラッグシップ機、8基のマイクプリを搭載したUR816は生産終了となりました。
なお、刷新されたYAMAHA URシリーズの気になる価格については“据え置き”なので、こちらは一安心。

主な機能について

YAMAHAのロゴと音叉が日本企業の伝統と更なる安心感を感じさせてくれる。

①⾼解像度で録⾳再⽣が可能

UR-MK3では最⼤ 24bit/192kHz、URX-C では最⼤ 32bit/192kHz での録⾳再⽣により、 演奏を正確に捉え⾳のディテールを再現します。
また、Windows や Mac に対応するデジ タル・オーディオ・ワークステーション・ソフトウェア「Cubase AI(ダウンロード版)」 が付属しており、購⼊したその⽇から 24bit(32bit) /192kHz 対応※1 の⾳楽制作・レコー ディング環境を確⽴することができます。 ※1 Cubase AI のソフトウェア仕様としては、64bit float/192kHz まで対応しております。

②モバイルに最適な筐体

⼩型軽量なボディに⾼品質コンポーネントと⼊出⼒を搭載。
⾃宅据え置きだけでなく、持ち出し⽤のインターフェースとしても使⽤し易いデザインです。

③マルチプラットフォームに対応

Mac/ Windows/ iPad/ iPhoneのマルチプラットフォームに対応。
iOS 端末と接続時は、CC(クラス・コンプライアント)モードに⾃動で切り替わるため、細かい設定不要で簡単にご使⽤いただけます。

④レイテンシーフリーのモニタリング環境

レイテンシーフリーのダイレクトモニタリングにより、快適なモニタリング環境が構築で きます。
URX44Cのみ、天板に音叉マークがプリントされている。

⑤配信に便利なループバック機能を搭載

楽器の演奏⾳やPC上のサウンドなどを本機内でミックスし、配信することができるルー プバック機能を搭載しています。
UR-MK3 では、ループバックのON/OFFをハードウェア上のモニタースイッチでコントロール可能です。
また、各インプットにはミュートスイッチが搭載されており、配信中席を離れる際にマイクだけをミュートするといったことも可能です。

⑥内蔵 DSP エフェクトを搭載 (URX-C シリーズのみ)

内蔵のDSPエフェクトにより、オーディオデータと⼊⼒ソースを⾃在にミックスして、 理想のモニタリング環境を構築可能です。

⑦ハイレベルな配信機能を搭載 (URX-C シリーズのみ)

PC内の複数のオーディオアプリケーションのサウンドを、同時にURX-C上でコントロー ルできるマルチオーディオストリームドライバーを搭載。
また、モニタリング⽤とは別に、配信先(リスナー)に届けるバランスを調整するストリーミングミックスを搭載し、よりハイレベルな配信が可能です。

⑧「Steinberg Plus」コンテンツを付属

スタインバーグが誇るVSTインストゥルメントやループセットの⼀部を無償でご使⽤いただける、「Steinberg Plus Download Access Code」を同梱いたします。

dspMixFxがV3.3にアップデート

UR-CとURX-Cに搭載されているアプリケーション「dspMixFx」のバージョン 3.3アップデートが実装。
既存機能に加え、Elgato Stream Deckでのコントロールが可能になるなど、より利便性が向上しました。
これまで通り、Wi-fi経由でのiPhoneやiPadでのコントロールに加えて、Stream Deckを所有している方はさらに利便性が向上しそうです。
マイクなどのインプットチャンネルの他にPC上の複数のアプリケーションの⾳声ソースを、配信中などに各アプリ上で⾳量を調整せずとも、dspMixFx上でまとめてコントロールすることが可能。
⾃分のモニタリング⽤とは別に、リスナーに届けるミックスを別途作成可能です。歌配信やゲーム配信など、モニターするバランスと配信に送るバランスを変えたい状況にも対応できます。
dspMixFx 上で調整できるコンプレッサー、 EQ、リバーブ、ボイスチェンジャーなど多数の⾼品質な DSPエフェクトが搭載。 これらのエフェクトはハードウェア内のDSPによりリアルオーディオ処理されるため、フリーレイテンシーでのモニタリング環境を構築。
配信を行う方の力強い味方になってくれること間違いなしですね。

その他付属ソフトウェア

  • Cubase AI(世界的人気を誇る音楽制作ソフトウェアの基本機能を搭載したモデル)
  • Cubasis LE(iOS用 マルチタッチDAWアプリ)
  • Steinberg Plus(VSTiやループサウンドなどの一部を無償提供)

大人気DAWソフトのCubase AIをはじめ、総合音源やドラム音源、シンセサイザーもバンドルしたSteinberg Plusも引き続き対象となります。

参考記事:Steinberg UR-Cオーディオインターフェイスユーザー”全員”に無償提供される「Steinberg Plus」がすごい!

さいごに

SteinbergブランドがYAMAHAへと変わること、それは終わりではなく、音の系譜が次の時代へ受け継がれる証とも言えます。
ブランドが変わったとしても、基本的な仕様や価格の変更がないこと自体、YAMAHAの製品への自信の表れであり、こだわりでは無いでしょうか。
エントリーユーザーからプロユーザーまで、幅広く、そして末長く支持されるURシリーズ。
これからも期待していきましょう。
ではでは。
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