QuickBassは、シンプルな設計で、厳選されたパラメーター群により「ベースの最終仕上げ」の一手として抜群の効果を得られるオールインワン型のベースに特化したプラグインです。
録音したままのベースサウンドが非常に優れた状態でも、アンサンブルの中で鳴らした時や目的のMIX時に修正が必要になることはよくあります。
そのような時のために開発されたのが「QuickBass」です。
”ベースサウンドの最終仕上げツール”と題して、「クイックEQ」、「クイック・コンプレッション」、「クイック・サチュレーション」を主にひと画面にまとめられたQuickBassは、よりスピーディーに目的のベースサウンドを得るために最適なプレグインです。低負荷で視認性も良く、さまざまな音楽スタイルにも対応してくれます。
QuickBass
各パラメーターを操作してサウンドと機能特性を解説しております。
【動画内容】
- DEMO SONG (00:11~)簡単なデモトラックを作ってみました。ゲストプレイヤー馬庭広考氏(@manimanimaani)にベースを演奏してもらい「Finger」「Pick」「Slap」の順番でそれぞれ バイパス(エフェクト無し)→QuickBassをかけたテイクの流れで収録しています。アンサンブルのなかでどのようにサウンドが変化し響くかをご覧ください。
- 各機能・パラメーターについて (02:56~)Compressor部は、3つのStyleをセレクト可能で、Optocompression・Vari-mu・Fet compressionが用意されています。COMPRESSION(0~100)でどの程度圧縮を適応するかを決められます。Saturation部は、オーバードライブさせたときの歪みの音がシミュレートされていて、幅広い歪みのキャラクターを設定することができます。DRY/WET(0~100%)でクリーンと歪みのバランスを決められます。SubBass部は、サブベース周波数を追加することができ、非常にナチュラルなLOW感を得ることができます。0~100%)でどの程度付加するかを決められます。EQ部は、「FINGER」指弾きスタイルに合うように調整したもの。「SLAP」スラップ奏法に合うように調整したもの。「MILLERIZE」有名プレイヤーのスタイルに基づいたスラップ演奏に合うように調整したもの。「PICK」ピック弾きで粒立ちの良いROCKに合うように調整したもの。4つのスタイルをセレクトでき、低域~高域を細かく調整できます。Doubler部は、エフェクターの一種で、元音に対して2つの音が鳴っているように聴こえる「ダブリング」効果を得ることができます。
- プリセット・サウンドチェック (05:37~)プリセットからいくつかセレクトしてサウンドチェックをしています。元のベースはMIDI音源を使用して、エフェクトしよる変化をより感じていただけるように固定のフレーズを鳴らしています。
一押しポイント!
「SUBBASS」が非常にオススメで、とてもナチュラルかつ音楽的に低音が響く印象です。
ビート(あんさんぶる)と合わせたときにその魅力は更に増幅します。決して無理のない強調感が好印象です。
改善してほしいポイント
まとまった設計で全体的にストレスなく操作できたので、これという改善要望はありませんでした。希望ポイントとしてオートゲインが追加されると嬉しいなと思いました。
CPU負荷
- 5~0%程度
- OS:macOS Monterey
- Apple M1 Max メモリ:32 GB
- DAW:Logic pro X
- バッファーサイズ:256samples サンプリングレート:48kHz.
- AIF:RME FIREFACE UFX
まとめ
非常にシンプルでわかりやすい設計で負荷も軽いので、積極的に活用できる印象でした。特に「サブベース」「コンプレッサー」「サチュレーション」部が非常に好印象で音楽的な変化を生んでくれます。
強引な付加ではなく、コンセプトにもある「ベースサウンドの最終仕上げの一手」という事で、ジャンルを問わず幅広いサウンドメイクに対応していると感じました。中でもROCK系のサウンドやFUNK系のサウンドには大活躍してくれると思います。
プリセットが豊富で非常にクオリティが高いので、イメージにちかいプレセットをセレクトしてからお好みの微調整をしていただくのがオススメです。