定番ドラム音源の代表格といっても過言ではない、XLN Audio(エックスエルエヌオーディオ)「Addictive Drums 2」が2.5にアップデートされました。
今回のアップデートでは、ワークフローの大幅な改善とエキサイティングで音楽的な新機能が複数追加されています。
Addictive Drums v2.5
刷新した外観は、洗練されたデザインになり、より魅力的になりました。
シンプルで分かりやすい設計で、こいまで以上に音楽制作に集中できるよう利便性が高められています。
新搭載 「Trig Gate 」エフェクトを使えば、ドラム・サウンドを加工しても、すべてのドラム・ヒットで完璧なゲート・アクションを得ることができます。
スレッショルドを設定する必要もなく、 内部のMIDIドラム音によって完璧にトリガーさるので便利。
「Boost」は新しく搭載されたコンプレッサーで、ドラムサウンドをよりハードにヒットさ せることができ、新次元レベルの迫力とアタックを加えます。
さらに進化したEQは、すべての周波数帯域の信号をリアルタイムで視覚的に確認でき、設定も一目瞭然で、より簡単で正確な調整が可能になりました。
また、完全な後方互換性があり、以前のバージョン2で作成されたすべての素材(プリセット、トゥイーク、ミックス設定、MIDIビート、その他の設定)は、意図したとおりに動作します。
音・性能・特徴・使い方など
各パラメーターを操作してサウンドと機能特性を解説しております。
【動画内容】
- 製品について (00:20~)
- EXPLORE (01:14~)
- 各メニューについて (02:02~)
- EDIT (03:39~)
新コンプレッサー「Boost」モードの紹介とサウンドチェック - FX (05:07~)
新機能「Trig Gate」エフェクトの紹介とサウンドチェック - BEATS (06:28~)
- DEMO SONG &Track Making (08:33~)
簡単なデモトラックを作る過程を動画にしました。
前半は実際にAD2.5の新機能を中心に操作している様子を、後半では完成したDEMOSONGをお聴きいただけます。
外部エフェクトは使用せず、AD2.5のみで構築したサウンドバランスです。
一押しポイント!
新コンプレッサー「Boost」モードが非常にオススメです。
動画内でもお伝えしていますが、ただ音が大きくなるわけではなく芯がまとまった感じで、重心も少し下がる印象でとても音楽的に豊かな変化が得られると感じました。
改善してほしいポイント
OS・使用マシンとの相性もあると思うのですが、時折インターフェースが反応しない(クリックしても各メニューが反応しない)時がありました。
リリースされたばかりなので、このあたりはアップデートで改善を期待ですね。
CPU負荷
- 5~10%程度
- OS:macOS Monterey Apple M1 Max メモリ:32 GB
- DAW:Logic pro X
- バッファーサイズ:256samples
- サンプリングレート:48kHz.
- AIF:RME FIREFACE UFX
まとめ
以前のバージョンから良い部分は引き継ぎながらも、さらに使い勝手と視認性が向上した印象でした。
厳選された各メニューと洗練されたインターフェースで、ストレスなく作業できるのも嬉しいポイントです。
直感的にドラムサウンドを構築することができるので、これまでAddictive Drumsシリーズを使ってきた方はもちろん、これから購入されるかたにも安心してオススメできる音源です。
新機能の「Boost」モードや「Trig Gate」は、Addictive Drumsの新たな表情としてもとても魅力的で、とても音楽的な変化を得られます。
BEATSモードの細かな設定項目も非常に音楽的で、数クリックでとても高品位なドラムサウンドを構築することができます。
そのサウンドは幅広いジャンルにも対応し、歌ものはもちろん劇版やBGM制作等にも大活躍してくれると思います。