【Leapwing CenterOne 3レビュー】左右・センター、帯域別の処理でミックスを自在に調整!

どうも、かごめP(@kagome_p)です!

今回レビューさせていただくプラグインは、LeapwingのCenterOne 3!

ちょっとこれ、エンジニア目線でいくと「すごい」です!

それも、「めちゃくちゃすごい」レベル。

どうすごいのか、じっくり説明していきますね!

CenterOne 3

CenterOne 3を開くと、まずはこんな画面。

これはマスターバスに刺さっているのですが、まずは再生してみましょう。

こんな風に中央の領域にモワモワっと出てきますね。

ここに表示されているのは、縦軸が周波数、横軸が左右のステレオ位置。

つまり「音の断面図」、言うなればCTスキャンをかけているような状態です。

キックやベース、ボーカルなどは真ん中に。

ギターやピアノ、シンバル等は左右に出ていることが見て分かりますね。

そしてCenterOne 3は、この断面図を

左・センター・右

低域・中域・高域

の9つに分割して、それぞれの領域ごとに音量を変えることができる。

試しに大げさにセンターの中域を下げて、左右の高域を上げてみましょう。

もう一つ試しに、センターの超低域を上げると、、、キックが目立ってきます!

更にこのトラックはベースが左右に広いので、こんな風に左右の低域をミュートしてみると、、、更にキックが目立ってきます!

普通、こんな風に音を分割してガッツリ処理したら音像が崩れそうなものですが、このようにバイパスしても音像の繋がり感自体は変わりません。

すごい!これは可能性の塊!これ地味にめちゃくちゃすごいんですよ!

今までの感覚でいえば「MS処理」が近いですが、MSではできないとても高度なことができるのがCenterOne 3。

ここまではまだピンと来ていない人もいるかと思いますので、面白い機能を一つ一つ説明しながら、「どういった場面で役に立つか」を感じていただきましょう。

詳細説明

◾️センターの広さ調整

通常のMS処理は、「M/Mid」つまり真ん中と、「S/Side」つまり左右成分に音を分割することを指します。

なので普通なら「M」はド真ん中だけを処理するのですが、CenterOne 3はこの「真ん中」の広さを調整できます。

これが何を指すかというと、例えば「ミックスの中でボーカルだけを上げたい」場合。

普通のMSだと本当に中心だけが上がるので、リバーブ等で左右に広がった部分は対象外。

そのため、「ボーカルを出したい」と思ってM成分を上げると、ちょっと不自然な音像になったりすることがあります。

試しに広さを0にしてボーカル帯域を上げると、ちょっと違和感のある持ち上がり方になっちゃいますね。

ところがCenterOne 3だと、センターの広さを変えられるので、リバーブやコーラス等の成分を含め「ボーカル全体」を引っ張り出すことができるのです。

ちなみにこれを逆手に取ると、センターを狭くしてリバーブ成分だけ上げる、なんてこともできます。

◾️EQ

CenterOne 3には、独立して動くEQが2バンド装備されています。

「EQ?なら他でかけるで良くない?」と思うかもですが、先ほど「センターの広さ」を調整したこと、覚えていますか?

MS動作するEQなら他にもありますが、CenterOne 3で設定したセンター領域にだけかけられるEQって、他にありませんよね。

例えば「左右のチャキチャキ感は抑えて」「ボーカルの艶感だけ上げる」なんてこともできるんです。

◾️左右別々に調整できる

まだまだいけます!

通常のMS処理の場合、Side成分はあくまでSideであり、「Side成分の左側だけ処理する」みたいなことは、ちょっと工夫しないとできません。

それがCenterOne 3なら、ここのリンクを切れば「左側の高域」とか「右側の低域」といった各領域のみ動かすことができます。

例えば右のハイハットが強いとき!

「右のハイハットは落として、左のタンバリンとギターの成分を上げてバランスを取ってあげる」なんてことができます。

同様に、「左右でバッキングの重さが違う」とかも調整可能。

右のピアノと左のギターで、中低域のバランスを整えてあげることができます。

◾️サイドチェイン

最後はサイドチェイン!

他トラックの音声を参照して、9つの領域の任意の場所にサイドチェインコンプをかけられます!

分かりやすいところで、「ボーカルが歌っているときだけオケのボーカル帯域を引っ込める」処理をやってみましょう。

下準備として、こんな風にボーカルが埋もれたトラックにしてみましょう。

ボーカルをソロで聴きながら、「ボーカルの鳴っている周波数帯域」を調べてみます。

なんとなく、このくらいの広さにするとボーカルがすっぽり収まっている感じですね。

続いて、オケにCenterOne 3を刺して、CenterのMid領域を先ほどと同じくらいに設定。

CenterのMidだけチェックを入れてボーカルトラックにサイドチェインを設定すると、、、。

こんな風に、ボーカルが歌っているときだけオケが引っ込んでくれます!

ここまで大げさに使うことはまずあり得ないですが、これ、ボーカルに限らず色々な部分で応用できそうですよね。

■応用編

少し応用的なお話もすると、例えば歌ってみたや弾いてみた等の分野では本当に大活躍するプラグインだなと思っています。

歌ってみたは当たり前ですが作曲者と歌う人が全く別の環境で音を作るので、例えば

「ボーカルはここの帯域が良いんだけど、オケも同じところに良さがあって、そのまま両者を活かそうとすると音がぶつかってしまう!」

みたいな、ちょっと長いけどそういうこともあると思うんです。

EQで抑えてもいいけど、それってボーカルとオケ、両者の「良さ」を同時に潰すことにもなっちゃいますよね。

「両立がしたいよう!」という時、先ほどのサイドチェインを応用してみます。

先ほどはボーカルの帯域全体に効果をかけてみましたが、別に全体に使わなくてもいいんです。

例えばこのボーカルだったら、魅力的な音が鳴っているのはこの辺、2kHzとかでしょうか。

そしたら、オケはセンターのこのピンポイントな部分だけ避けてもらう。

そうすることで、ボーカルとオケの飽和感を最小限に抑えたうえで、両者の個性をキチンと活かしたミックスができるワケです。

さいごに

どうですか?

地味なようでいて、かなり「最終兵器」感ありますよね。

興味を持った方、是非CenterOne 3使ってみてください!

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