2021年7月02日〜2021年8月01日の期間で開催された「Loopcloud Japan x Computer Music Japan合同企画UNIVERSE BYTES vol.1」にて見事、優勝者/勝利者に選ばれたアーティスト3組にインタビューを行いました。
今回の課題曲は、エルヴィス・プレスリーでお馴染みの “Love me Tender” をFuture Bass, EDM, Trance, Houseなどのエレクトロ・ダンスミュージックにREMIXするというもの。
まずは、優勝・勝利者の方々の楽曲をお聴きください。
【曲順】
- 宇宙はレインズ様(優勝)
- killeRRhythm様(2位)
- 一ツ眼様(2位)
今回は、見事勝利者に選出されたkilleRRhythm氏のインタビューです。
- 1 プロデューサーwatusi様レビュー
- 2 killeRRhythm氏のインタビュー
- 2.1 まずは、この度はおめでとうござます!今の気持ちを聞かせてください。
- 2.2 応募されたきっかけは何だったのでしょう?
- 2.3 現在のご自身の音楽活動内容について教えて下さい。
- 2.4 今回制作された楽曲についておうかがいします。どのようなことを心がけて作られましたか?
- 2.5 LoopcloudおよびLoopmasters製品で何を使用されましたか?
- 2.6 LoopcloudおよびLoopmasters以外で使用されたプラグインやソフトウェア、サンプルパックなどを教えて頂けますか?
- 2.7 お気に入りのプラグイン、またはハードウェアを教えてください。
- 2.8 制作環境について教えてください。
- 2.9 今後の音楽活動についての展望や目標などをお聞かせください。
- 2.10 最後に何か宣伝をどうぞ。
- 3 killeRRhythm
- 4 Loopcloud
プロデューサーwatusi様レビュー
企画当初、お墨付きレビューは、優勝者様のみということでしたが、watusi様のご厚意により勝利者の方へのレビューを頂くことになりました。
安心感あるシンセリフに、スラップベース&16カッティング・ギターにヴォコーダーという心地よいファンキーさを持ち、ちょっとその懐かしさを今風味に提示する、細かい音作りの部分がまた良くできていて乗せられました。奥に入っているシンセの駆け上がりやピアノの裏メロ、後半ダークになる辺りの様々なアイディアにも沢山の音楽を聞いているなと感心しました。ただしスラップベースをしっかり聞かせたいが為にミキシング・バランス(周波数的な意味で)飽和していた感じと、もう少し全体の奥行きとクリアさの両方が欲しかった印象がありました。
Watusi (COLDFEET)
中島美嘉、安室奈美恵などのトップアーティストの楽曲を手がける大御所プロデューサー。
また、COLDFEETを始めとする様々なユニット、またソロとして豊富なキャリアを持つアーティスト/作編曲家/ベーシスト、そしてDJ。PunkとFunkを、演奏とDJを愛し続ける還暦越え。「クラブとクラブカルチャーを守る会」代表代行として風営法改正に深く関わり退会後、「一般社団法人JDDA(Japan Dance Music & DJ Association)」を立ち上げ、代表理事として「Japan DJ.net」の作成、並びに 「Japan Dance Music Week」の開催に尽力中。
killeRRhythm氏のインタビュー
まずは、この度はおめでとうござます!今の気持ちを聞かせてください。
ありがとうございます!2回目の登場です!
関連記事:Jesse McFaddin × Loopcloud Japan リミックス大会優秀者【killeRRhythm氏】インタビュー
また良い成績を残すことができて嬉しいですし、選んで頂き大変光栄です。
常に優勝するつもりで制作してますが、やはり上には上がいますし凄い方たちはいっぱいいるなと思わされます。
応募されたきっかけは何だったのでしょう?
今年の目標として暇な時間を作らず常に制作し続けると決めているのですがタイミング的に参加可能なリミックスコンテストは全て出してます。今年は今のところ2勝3敗です笑
現在のご自身の音楽活動内容について教えて下さい。
フリーランスで職業作家をしつつ今回のようにキラリズム名義にてミュージャン風の活動をしております。
今回制作された楽曲についておうかがいします。どのようなことを心がけて作られましたか?
前回の「Jesse McFaddin × Loopcloud Japan リミックス大会」同様に自分がプロデュースするならどうするか?アーティストについて考え、整理し音に反映させています。
エルヴィスはロックンロールの創始者であり開拓者だと思うので今回は単純にロックということではなく何か創始者になるような新しい方向性で行きたいと思いました。
最近のEDMは生演奏(サンプルかもしれませんが)が割と入ってくるようになったので生演奏は必須としあとは最近の音楽シーンを考え、City popがウケている事、今年解散したdaft punk、今回のプロデューサー Watusiさんが審査ということでむしろ Watusiさんに寄せる勢いで大枠はFuture Funkに決めました。
シティポップといえば山下達郎さんですし結果発表時期も夏真っ盛りなので山下達郎さん風EDM 新ジャンル「Future City pop」これで決まりました。
全編ギターのカッティングとスラップベースがガッツリ入っているEDMはなかなか無いと思うので面白いサウンドになったと思います。
後半は僕の趣味でPrinceからSlyな感じで好きに作りました。あと、曲の分数も3分前後で終わらせるとこですね(前回のインタビューをご覧下さい)
LoopcloudおよびLoopmasters製品で何を使用されましたか?
パッケージ名までは覚えていませんがFX系やボイスネタはLoopcloudからサンプルをとっています。
LoopcloudおよびLoopmasters以外で使用されたプラグインやソフトウェア、サンプルパックなどを教えて頂けますか?
自分はギタリストなのであまりベースの音色作りは詳しくないのですが今回wavesのVEQとV-Compがハマったかなと思います。
シンセは前回同様SERUM、AVENGERでピアノの音もAVENGERのプリセットを使ってます。
フィルター系だとKiloheartsがシンプルで扱いやすいですね。またLogicを使っているのでApple Loopもよく使います。
お気に入りのプラグイン、またはハードウェアを教えてください。
この楽曲を制作している時には導入していなかったのですが今更Sonarworks Sound ID Reference導入しましてこれがまじ良かったです。
サブウーファー付けてるせいもあって低音の振動とか凄くてちょっと困ってたんですが単純に机とかに共鳴してるせいで低音が増幅してた事が判明しまして現在はスッキリ振動もなく綺麗に聞こえるようになりました。
まさになかった頃に戻れない製品ですね。各メーカーのヘッドフォンプロファイルも用意されてるのでかなり重宝すると思います。
制作環境について教えてください。
- コンピュータはmacbookproのフルスペック!これ重要です。
- DAWはLOGIC Pro X
- スピーカーはADAM A7X ,Sub7を使用しています。
- インターフェイスはapollo twin quadです。
- ヘッドホンはaudio-technica ATH-M70x
- キーボードはKOMPLETE KONTROL A61
- マイクプリとしてはFOCUSRITE のISA Oneを使用しています。
今後の音楽活動についての展望や目標などをお聞かせください。
前回同様になりますが今後も挑戦すること、遊び心を忘れず精進していきたいです。
最後に何か宣伝をどうぞ。
Loopcloudからサンプルパック発売予定になりますので何かあれば使ってやって下さい!
10月1日追記:Tsunami Track Sounds Pop & Chill Reggae
ありがとうございました!
killeRRhythm
Twitter:https://twitter.com/killerrhythm666