『Tokyo Scoring Solo Strings』は、日本が誇る“室屋光一郎ストリングス”の演 奏をキャプチャーしたストリングス音源、『Tokyo Scoring Strings 2.0』を完璧 に補完するために設計された、ソロ・ストリングス音源。
Tokyo Scoring Strings 2.0同様、日本のレコーディング・スタジオ「Sound City」で、相澤光紀氏によってレコーディングされています。
演奏には、日本を代表するトップ・ミュージシャンである、室屋光一郎氏、堀沢真己氏、斎藤順氏が参加。
Tokyo Scoring Solo Stringsは「メロディラインの明瞭さ、エモーショナルなデ ィテール」に軸を置いた設計となっており、アンサンブルに埋もれがちなメロディを際立たせるファースト・チェアとしての役割を担います。
弦楽五重奏や、繊細なソロ・パートまで、幅広いジャンルにも対応しつつ様々な要求に応えてくれる。
TSSを組み合わせることで最大限の魅力を発揮するのはもち ろんですが、TSSS単体として導入してもその魅力をしっかりと活用することができます。
Impact Soundworks Tokyo Scoring Solo Stringsの詳細
Tokyo Scoring Solo Strings
音・性能・特徴・使い方など
各パラメーターを操作してサウンドと機能特性を解説しております。
▶製品について (00:14~)
- 豊富で多様なアーティキュレーション
- 最大5段階のダイナミクス(pp~ff)と自然なビブラートを搭載
- Spectral Fusionによるレガート
Impact Soundworks社開発の「Spectral Fusion System」により、驚くほどリアルで滑らかなレガートを表現可能。
独自のDSP、編集、プログラミング技術を駆使し、60,000種類を超える膨大なレ ガートサンプルを分析。
録音された音の強弱情報を含め、あらゆる音の繋がりにおいて完璧なバランスとマッチングを実現。
▶パッチ・サウンドチェック (03:06~) ・3つのマイクパッチ
- Anima Mix: 4箇所のマイク位置(ポジション)から作られた、五重奏(クイ ンテット)形式のミックス。
- TSSのAnima Mixに似たサウンド
- Close Pair: 非常にドライで音が前面に出るサウンドが特徴。楽器に近い位 置で録音されたステレオ・ミックス
- Mic Mixer: 4つの独立したマイク位置の音を使い、独自のバランスでミックスが可能。
▶パッチ・サウンドチェック / オススメ (05:44~)
- Cello, Contrabassの豊かな低音とリアリティ
- 音の立ち上がりが速く、低音域パートにありがちな「もたつき」「こもりがち」が無く、非常にオススメ。
▶LOOKAHEAD / Effect (07:30~)
- LOOKAHEADモードの活用と、使用時の注意点など
- キースイッチを使用した表現力豊かな活用例
- Effectチェック
▶DEMO SONG (10:15~)
簡単なデモトラックを作ってアンサンブル全体でどのような鳴り方をするのかチェックしてみました。
Violin 1, Violin 2, Viola, Cello, Contrabassそれぞれ使用して外部エフェクトは無しで再生しています。
一押しポイント!
LOOKAHEAD モード「Easy Artic」がオススメです!
時短ツールとし ても非常に良いと感じました。
改善してほしいポイント
Effectも種類豊富で質感もとても良いラインナップだったので、エフェ クトが組み込まれたプリセットもあったら嬉しいなと思いました。
CPU負荷
- 15~20%程度
- OS:macOS Monterey Apple M1 Max
- メモリ:32 GB
- DAW:Logic pro X
- バッファーサイズ:256samples
- サンプリングレート:48kHz.
- AIF:RME FIREFACE UFX
まとめ
『Tokyo Scoring Strings 2.0』を完璧に補完するために設計された、ソロ・スト リングス音源ではあるものの、TSSをお持ちでない方でもオススメできる製品で す。
高品位が故の大容量約120GBと、パッチによっては読み込みも少し時間が掛かる点はありますが、一度アンサンブルの中で鳴らしていただくとTSSSの魅力の虜に なると思います。
一通り触ってみて最後に一番素晴らしいと感じたポイントは「整合性のとれた音量バランス」でした。
ストリングス音源の印象として、アーティキュレーションが豊富でサンプルも高品位だけど音量のバラツキ・質感のチグハグ感に気を取られてしまうことが個人的には多いのですが、TSSSはとにかくそのバランスの良さに驚かされました。
幅広いジャンルにも対応 できる印象なので、歌モノ系・POPsや劇版にも活躍してくれそうです。