VoosteQ開発者インタビュー

世界中の音楽機材開発者にインタビューを行う本企画の記念すべき第一弾は、Material Compでおなじみ、国産デベロッパーのVoosteQです。先日、Material CompがV1.5へのアップデートを果たし、大きな話題となっています。今回は、Material Compについて、音質の秘密、日本国外での販売状況などなど、他では聞くことのできない貴重な情報を存分に語って頂きました。そして特別に、次期製品の情報についても画像付きでご紹介します。

本日は宜しくお願いします。

まずは、新メディアのComputer Music Japan Mediaのリリースおめでとうございます。今後どんなメディアに成長していくのかとても楽しみにしてます。本日はインタビュー宜しくお願い致します。

Material Comp、大人気でTwitterでも話題になっていますね。

ゆにばすさんやComputer Music Japan Storeさんのおかげもあり本当に多くの方にご愛用頂いております。Twitterで色々感想頂くのはとても嬉しいし開発の励みにもなります。

Material Compはコンプ以外に質感が調整出来たり簡単にアナログ感を付加できるのが、気に入って頂いている点かと思います。

簡単にご説明すると、コンプとは別に”Preamp Spice”という機能がついてます。これはアナログを通した時に発生する歪みや質感をシミュレートした機能になります。大げさに歪ませるのではなく、繊細に質感のコントロールが出来ます。

さらに”Analog Flavor”という文字どおりアナログの香りをほんのりと付加する機能で音の質感を細かく調整できます。

最後に”Glue Magic”で音のまとまり具合を調整できます。特にPC上でのITBミックスにおいて、複数プラグインでやっていたことをひとつのプラグインで完結できるするような使い方も出来ます。そういった要素が特にご評価頂いているのかと思っております。

Material Compの音質の秘密などはあるのでしょうか?

はい、秘密といいますか色々と秘訣はあります。では少し複雑ですがDSPの話をさせてください。

初めて公表する内容です。

Material Compはアナログを通したシミュレートといいますか、質感の部分を特にこだわって開発致しました。多くのコンプレッサーは大小ありますが基本的にリダクションすると倍音成分が生成されます。

どのような倍音を発生させるかがコンプレッサー自体の音質を決定づける大きな要素なのですが、こういった部分のDSPを丁寧に開発してます。

実はMaterial Compは内部で最大7つのコンプレッサーが同時に動いております。もちろん音を処理するのはひとつのコンプレッサーだけなのですが、ハードウェアのコンプレッサーは個々のパーツ同士が様々な要因で相互作用しており、その要素をモデリングするために音を処理する以外のコンプレッサーが内部で動作してます。

もう少し違った表現をすると、コンプレッサーのためのコンプレッサーという少々ややこしいことになってきます、、、。

それらは主に周波数やレベルの計測用、アタックやリリースの最適化のためのDSPといったものになります。そのおかげでMaterial Compは次に入って来る音に応じて倍音やアタック&リリース感のカーブが破綻しないように、内部で自動調整といいますか必要な時に整える機能が動作しております。

何も気にせず普通にコンプとして使って頂く中で、実は内部にこっそりと助けてくれる”AIじゃないずっと働いているアシスタント”がいるイメージかと思われます。

すいません、少し大げさな話になってしまいましたが、つまりそれらの要素をバランス良く組み合わせることで、強くリダクションしても極力破綻しない音に仕上げることが出来ました。

Computer Music Japan Storeの看板商品としてMaterial compは大人気です。

ありがとうございます!

ゆにばすさんからComputer Music Japan Storeでの販売のお声がけ頂いたときは、本当に驚きました。VoosteQとしても日本でもっと広めたい、使って欲しいと思っていたタイミングでしたので、とても楽しみでした。

同時にComputer Music Japan Storeさんに貢献出来るかと責任も感じてましたが、看板商品となることが出来て光栄です。ストアの黒い柴犬のアイコンも素敵ですね。

V1.5アップデートで変わった部分を教えてください。

音に関わる部分では主に外部サイドチャイン、ルックアヘッド、アタックとリリースのオートモードを追加などです。

GUI周りでは主にリサイズ、グラフを非表示にするメーターモードの追加などです。

ほとんどの新機能や機能改善はユーザーさんから頂いた「もっとこうして欲しい!」と言ったご意見を取り入れさせて頂きました。

特に要望が多かったのはラップトップで作業される方から、グラフを非表示にしてメーターのみのモードが欲しいというご意見でした。リサイズの要望も多かったです。

ならばデザインをもう一度見直そうと試行錯誤してV1.5としてリリースしました。元々、比較的負荷は軽い方だとは思いますが、それでもV1.5で負荷を最大20%下げることが出来ました。上記の内部で動作する計測用コンプレッサーを中心に改善しております。

音質の変更はとても細かい内容ですがナイキスト周波数(簡単に言うと設定したサンプリングレートのギリギリの高音域)付近の精度を上げております。これにより極わずかですがリダクションした時の窮屈さのような成分が減少しており、強くリダクションしてもアタック感だったり素材の大事な要素をより残せる音質にしました。

その影響もあってより透明感があり空間が広くなったように感じれる音質になりました。

今後は今回ほど大きいアップデートではないですがV1.6、V1.7と計画があり着実にアップデートしていこうと思ってます。

日本国外の反響はいかがですか?

こちらも予想以上にとても大きいです。先日Material Comp V1.5のアップデートをリリースした直後には大手プラグイン情報サイトのKVRでランキング1位を取ることができました。

とても著名なアメリカのプロデューサーから「今まで500個以上のプラグインを試したけど、コンプで一番気に入ったのがMaterial Compで最近よくマスターに使っているよ」とご連絡頂いたときには正直震えが止まらなかったです。

他にはやはりと言いますか、質感の調整に重宝頂いているようです。

ユーザーの比率だと日本が多くて大体25~30%、その他が海外といった割合です。昨年のリリース当初にこれぐらい売れたら良いなと思っていた予想の10倍以上もの数をお買い上げ頂き、本当に感謝しております。

日本以外だとスウェーデンやトルコで多くお買い上げ頂いているのですが、気に入って頂いた方がその国のコミュニティなどでドンドン広めてくださり、

学生~プロフェッショナルの方まで幅広くご愛用頂いております。でもやはり日本のユーザーさんに多く使って頂きたい、その先に海外という目線で進めたいと思っております。

プレゼント企画を連続で行われていますね。かなり話題になりました。

プレゼント企画はずっとやりたいと思ってたのですが、今回アプデ記念のタイミングでここしかないと思いやりました。

50リツイートぐらいの募集が来るかな、来たら良いなと思って始めたのですが、蓋を開けてみれば800越えのリツイートがあり本当に驚きました。第二回もやったのですが、これは96bit-musicのUGさんにツイッターでノセられてしまいまして、、、。

でも初回よりもさらに反響が大きかったので、やって良かったと思っております。何よりプレゼントする側のこちらが楽しませて頂きました。

新製品の度にプレゼント企画をやる予定ですので、今後もご応募頂く方に少しでも楽しんで頂けたらと思います。

なりすましの被害にも遭われたようで。大変でしたね。

はい。先日第二回プレゼント企画の抽選をしようとしていたタイミングで、なりすましが登場しました。被害に合われた方、不快に感じられた方もいらっしゃいました。

VoosteQからの説明不足もあったかと思います。本当に申し訳ございませんでした。想定外でしたので、今後は注意喚起も含めてしっかりやっていきます。

VoosteQの今後の新製品についても市場の期待を感じます。

毎日のように世界中からメールで「次回作に期待してる。絶対買うよ。」などと応援のメッセージを頂くのですが、ありがたいと同時にプレッシャーも大きく感じてます。

こういったプラグインが欲しいや、一緒に開発したいと言って頂くこともあるのですが、まずは今あるアイデアを形にすることに集中したいと思ってます。

新製品ですが、順調に開発が進めば8月に2製品同時にリリースしようと思っております。是非、Computer Music Japan Storeさんでもお取り扱い頂きたく思います。

簡単に2製品の紹介をさせてください。これも初めて言う内容ですね。

ひとつは英国製のプリアンプ、EQ、コンプレッサーをモデリングしたチャンネルストリップです。こちらもMaterial Comp同様にアナログの質感にこだわりました。

数百万する実機を計測させて頂く貴重な機会がありましたので、徹底的に分析しプラグイン化しました。

一方、既に他社メーカーさんで素晴らしいプラグインがたくさんあるので、VoosteQでは実機を完全に再現しましたという方向より、プラグインとしての使いやすさや質感調整を出来るちょっとした遊び心も取り入れたプラグインを目指しました。

なんだか言い訳みたいに聞こえてしまうかもしれませんが、実機と似てる似てないより、その実機の特徴をしっかり解釈しつつ使える、使いやすい、使いたくなるといった要素を優先しております。

もうひとつは50年代後半に日本のオーディオマニアの方が個人で製作されたと言われているコンプレッサーのモデリングです。

使われている真空管やパーツはとても貴重で今は手に入らないものばかりでした。しかしメーカー名の記載も無くコンプレッサーという表記もない実機でした。

最初はどうかなと思ったのですが、試しに使ってみると個性的で物凄く暴れる音がして他にない強い魅力を感じたのでモデリングをしました。

またまたコンプの製品ですが、Material Compが優等生だとしたら新製品は悪者といいますか、ある意味真逆の音質になっております。

※画像は開発中のもににつき、変更となる可能性があります。

Material Compを愛用している方、またはこれから試すかもしれないDTMerへ向けてお願いします。

いつもご愛用頂いてありがとうございます。

多くの良質なプラグインがある中、Material Compを選んで頂きとても光栄です。今後もユーザーさんから頂いたご意見を取り入れつつ、着実にアップデートをしていきます。

これからお試し頂けるDTMerさんには、まずプリセットを聞いてみて欲しいです。コンプは人によっては難しく感じたり、とっつきにくいエフェクトだと思いますが、その上で合いそうなプリセットを選んでMaterial Comp下部のマテリアルを色々切り替えてみて、遊び感覚で音を変えてコンプって面白いなと思って頂きたいです。

とにかく楽しんで音楽を作るのの手助けを少しでも出来ればと思っております。

VoosteQ公式に14日間無制限のデモ版があるので、是非お試しください。不明な点などありましたらツイッター、メールで日本語でサポート致しますのでいつでもご連絡ください。

インタビューの機会を頂きありがとうございました!

VoosteQ公式サイト

VoosteQ Twitterアカウント

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