「Reasonは難しそう」「画面の切り替えが面倒」そんなイメージを一新するのが最新のReason 14です。
25年以上の歴史を持つReasonが、現代の制作スタイルに合わせて「トラック中心のワークフロー」へと進化しました。
これまでのReasonは「ラック」「ミキサー」「シーケンサー」の3つの画面を行き来する必要がありましたが、Reason 14では、新機能の「トラック・パネル」により一画面で完結できるスタイルとなり、シーケンサー上でトラックを選ぶだけで、そのトラックの音源、エフェクト、ミキサー設定が可能になりました。
Reason 14 DAW
性能・特徴について
Reason RackをDAW内で使用可能で、自由自在なルーティング: 物理 的なケーブルを繋ぎ変えるようにデバイス同士を自由に接続して 「CV(制御信号)」を使い、あるデバイスの揺れ(LFO)で別のエフ ェクトを動かすといった、”生きているような有機的なサウンド”を直感的に構築できます。
シンセ、サンプラー、ドラムマシン、エフェクトなど、プロ仕様66種類 を超える強力なデバイスが即座に使用可能です。
参考記事:ラックを構築する楽しさと現代的な制作スピードを高次元で両立する、Reason Rackレビュー
新世代リバーブ「RV-9」
伝説の名機を継承し、最新の「Spectral (スペクトラル)」や「Granular(グラニュラー)」アルゴリズムを搭 載したRV-9が搭載されています。
・今回のアップデートで、900以上の新規パッチやドラムサンプルが追加されており、インスピレーションを即座に形にできます。
【動画内容】
▶製品について (00:12~)
まずはじめに触ってみて感じた製品全体の印象と特徴を解説しています。
- ワークフロー:整理とスピードの飛躍的向上
これまでの「複雑な配線による混乱」を解消し、直感的な制作を可能にする機能が導入されました。
▶トラックメイキング (01:17~)
各メニューを開きながら、トラックメイキングしています。
- ダークモード: ユーザーからの要望が多かったダークモードが、ミキサーを含むインターフェース全体に適用可能になりました。
- 自動テンポ検出: オーディオサンプルをインポートする際、メタデータなどに基づき自動的にテンポを検出してソングに合わせることができます。
- Rack per Track(トラックごとのラック): 選択したトラックに関連するデバイスのみをラックに表示する新方式です。これにより、大規模なプロジェクトでも必要なデバイスに即座にアクセスでき、視認性が劇的に向上しました。
- 自動パッチング(配線): ラック内でデバイスの順序を入れ替えると、背面のケーブル接続が自動的に更新されます。以前のように手動で配線し直す手間がなくなりました。
- ラック内でのミキサー操作: ミキサー画面を開かなくても、ラック上でフェーダー操作、パン、EQ、ミュート/ソロ、センドレベルの調整が可能です。
トラックフォルダ: トラックをフォルダにまとめて整理でき、最大3階層までに対応しています,。フォルダ内の全トラックに同じカラーを一括適用することも可能です。
シーケンサー:直感的なエディット
マウス操作の回数を減らし、音楽的なアイデアを素早く形にする改善が行われました。
編集ハンドルの追加:ノートの端をドラッグして長さを変えたり、ノート上のハンドルでベロシティを直接調整したりできるようになりました,。
クリップの「ループ」と「伸長」: クリップの上端をドラッグすればループが作成され、下端をドラッグすればクリップ自体の長さを延長できます。
MIDIノートチェイス:長いノートの途中から再生を開始しても、その音が正しく鳴る機能が追加されました(設定で有効化が必要),。
オートメーションのループ: ノートクリップと同様に、オートメーション・クリップもドラッグで簡単にループ再生させることが可能です,。
▶インストゥルメント(08:06~)
ブラウザーメニューを開き、内容の解説とおすすめポイントも紹介しています。
ブラウジング、サーチを使用し、REX file等DAWにエクスポートしサウンドチェックをしています。
▶オートメーション (15:29~)
オートメーション制限の緩和: 1デバイスあたりのオートメーション可能なパラメータ数が最大10,000個に拡大されました。
▶ 新リバーブ「RV9」 (16:55~)
新しいリバーブユニットと、膨大なサウンドライブラリへのアクセスが改善されました。
新リバーブ「RV9」: 15種類のリバーブタイプを搭載した強力な新デバイスです。
シマー(Shimmer): 高域を加えるだけでなく、**「オクターブ下(Octave down)」**を追加できるユニークな機能を持ち、音に独特の深みを与えます。
ダッキング(Ducking): 新しい入力音がある時にリバーブ音を抑え、ミックスが濁るのを防ぎます。
CV出力: 背面のダッキング信号専用CV出力を使えば、リバーブの入力に合わせて別トラックのデバイス(ピッチやフィルターなど)を制御するクリエイティブな使い方が可能です,。
サウンドライブラリ: 新しく追加されたパッチやサンプルのみを素早く探せる専用タブが追加されました。
▶DEMO SONG (19:00~)
ショートサイズのDEMO SONGを作ってアンサンブル全体でどのよう な鳴り方をするのかチェックしてみました。
Reason 14付属の音源・エフェクトのみを使用して構築しています。
一押しポイント!
新リバーブ「RV9」が非常におすすめです。
このリバーブ単体だけでも充分な価値があるほどに、独自の質感と操作 性を確立していると思います。
改善してほしいポイント
全体を通して素晴らしい仕上がりだと思いました。
バウンス時、書き出しボタンを押したあとで詳細設定画面がでるのですが、サンプルレートなど、より細かい設定が事前に操作できたら嬉しいなと感じました。
CPU負荷
起動も重くなく、各セクションとても軽快に反応してくれました。
- OS:macOS Sequoia
- Apple M4 Max
- メモリ:64 GB
- DAW : Reason 14
- バッファーサイズ : 256samples
- サンプリン グレー ト : 48kHz.
- AIF : RME FIREFACE UFX
まとめ
一画面で制作が完結する新ワークフローへ進化したReason 14 は、トラックメイカーはもちろん、プロによるより深く細かな制作・作業にも応えることのできる内容になっています。
伝説の名機を継承した新リバーブ「RV9」や充実の900超の新規パッチが、エレクトロや映像音楽のインスピレーションを即座に形にできる点はとても強みだと感じました。唯一無二の有機的サウンドがこのReason Studioひとつで手に入ります!
幅広いジャンルに対応できるサウンドバリエーションが搭載されています。特にエレクトロやクラブサウンド、空間系エフェクトとの組み合わせで魅せるサウンドコンビネーションも魅力的です。
劇伴系、映像系といった、いわゆる「色気」をまとったサウンド作りにとくに力を発揮できる印象で、モチーフ作りに最適な作りとなっていて、直感的にラッキングしながらサウンドメイキングできる構造になっていると感じました。