ラックを構築する楽しさと現代的な制作スピードを高次元で両立する、Reason Rackレビュー

「Reasonは難しそう」「画面の切り替えが面倒」そんなイメージを一新するのが最新のReason 14です。

25年以上の歴史を持つReasonが、現代の制作スタイルに合わせて「トラック中心のワークフロー」へと進化しました。

これまでのReasonは「ラック」「ミキサー」「シーケンサー」の3つの画面を行き来する必要がありました。

Reason 14では、新機能の「トラック・パネル」により、一画面で完結できるスタイルとなり、シーケンサー上でトラックを選ぶだけで、そのトラックの音源、エフェクト、ミキサー設定が可能に。

その中の『RACK』の部分だけを、プラグインとして他のDAWでも使用可能になったのが、Reason Rackです。

Reason Rackの特徴は、自由自在なルーティング: 物理的なケーブルを繋ぎ変えるように、デバイス同士を自由に接続できる点、「CV(制御信号)」を使い、あるデバイスの揺れ(LFO)で別のエフェクトを動かすといった、”生きているような有機的なサウンドを直感的に構築できる”ところです。

Reason Rack

性能・特徴について

Reason Rackひとつで、シンセ、サンプラー、ドラムマシン、エフェクトなど、プロ仕様の強力なデバイスが多数手に入ります。

  • 新世代リバーブ「RV-9」: 伝説の名機を継承し、最新の「Spectral(スペクトラル)」や「Granular(グラニュラー)」アルゴリズムを搭載したRV-9が搭載されています。
  • 今回のアップデートで、900以上の新規パッチやドラムサンプルが追加されており、インスピレーションを即座に形にできます。

幅広いジャンルに対応できるサウンドバリエーションが搭載されていえますが、特にエレクトロやクラブサウンド、空間系エフェクトとの組み合わせで魅せる劇版系、映像系といった、いわゆる「色気」をまとったサウンドが軸となって収録されている印象です。

モチーフ作りに最適な作りとなっていて、直感的にラッキングしながらサウンドメイキングできる構造になっていると感じます。

サウンドデザイナー、トラックメイカー・ビートメイカーにピッタリの製品です。

【動画内容】

▶製品について (00:12~)

まずはじめに触ってみて感じた製品全体の印象と特徴を解説

▶各メニュー(ラッキング) (02:14~)

各メニューを開きながら、ラッキングしサウンドチェック

▶Browser & Sound Check(05:52~)

ブラウザーメニューを開き、内容の解説とおすすめポイントも紹介

ブラウジング、サーチを使用し、REX file等DAWにエクスポートしサウンドチェック

▶Teas Song (11:52~)

簡単な2つのtest Songを作ってアンサンブル全体でどのような鳴り方をするのかチェックしてみました。

  • 01・・・Instruments / Effects / Utilities / Players を組み合わせて使用し、CV配線でLFOを送り外部音源(SERUM)フィルター(CUTOFF)を動かしています。
  • 02・・・RACK内のInstrumentsのみを使用してDEMO SONGを構築しています。

一押しポイント!

Combinatorがとても面白いです!プリセットもとても高品位でイマジネーションを掻き立ててくれます。

RACKなれではの質感とクオリティが両立していて、さらにサウンドメイキングの参考資料としても活用できるのでオススメです。

改善してほしいポイント

全体を通して素晴らしい仕上がりだと思いました。

欲張りますと、Combinatorを駆使したプリセットがもっと充実したら嬉しいと感じました。

CPU負荷

  • 10~15%程度
  • OS:macOS Sequoia
  • Apple M4 Max メモリ:64 GB
  • DAW:Logic pro X(バッファーサイズ:256samples サンプリングレート:48kHz.)
  • AIF:RME FIREFACE UFX

まとめ

Reason Rackは、“ラックを組む楽しさ”と“現代的な制作スピード”を高次元で両立した、非常に完成度の高いクリエイティブツールでした。

高品質なサウンドを即戦力として使えるのはもちろん、CVやCombinatorを活用することで、既存のプラグインでは得られない有機的で立体感のあるサウンドデザインへ発展させられる点が大きな魅力です。

インスピレーションを素早く形にしたい人にも、深く音作りを追い込みたい人にも応えてくれる懐の深さがあり、“触っているだけで曲が生まれていく感覚”を味わえる製品だと思いました。

お気に入りのDAW環境はそのままに、そこへReasonという巨大なクリエイティブ・ラックを追加するようなイメージです。

Reason Rackは、制作環境そのものに新しい発想を持ち込んでくれる製品です。

Reason製品ページ

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